代用肉を「肉」と呼んではいけない

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代用肉を「肉」と呼んではいけないという法律がミズーリ州で成立した。

「肉」と言えば家畜や家禽の肉を指していた時代は終わった。最近は肉のようで肉でないものが登場して徐々に浸透している。それとともに、これを「肉」と呼んでいいかどうかという議論も起こっている。

たとえばimpossible Foodsが作った「Impossible Burger」。このパテは完全に植物の原料から作られた人工肉だが、見た目も味も本物の牛肉と変わらないと言われている。

Impossible Foodsのホームページより

賛否両論はあるが今までこのような代用肉は「肉」と呼んでも差し支えなかった。少なくとも法律上は問題なかった。ところが、Engadgetによれば、ミズーリ州でこのほど、全国で初めて、家畜・家禽に由来するもの以外は「肉」と表示して販売してはいけないという法律が成立した。

これに違反すると1,000ドルの罰金と1年以内の禁固刑が科せられる可能性がある。

この法律の成立を推進・支持してきたのは、ミズーリ州畜産協会。「肉」とは家畜(livestock)または家禽(poultry)に由来するものを言うので、植物由来のものや人工肉は「肉」ではない。肉ではないものを「肉」と表示すると消費者に誤解を与え、本物の肉の価値が下がる恐れがあると主張していた。

個人的には「肉」と表示しても、その由来がわかるようにすれば大きな問題はなく、わざわざ法律を作って表示を規制するほどではないように思われる。

最新技術によって存在が脅かされている既存の畜産業が防衛手段に打って出たものだろうが、「持続可能性」が問題視されている畜産業の打つべき手段は他にあるように思う。