Verizonの5G開始都市の共通点

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Verizonが今年中に5Gを開始する予定の都市には共通点がある。

Verizonは2018年中に5Gによる住宅向け固定ブロードバンドサービスを4都市で開始することとしている。その4都市とは、サクラメント、ロサンゼルス、ヒューストン、インディアナポリス。Verizonはなぜこの4つの都市を選んだのか。

この4都市の共通点を見出すことで、Verizonの5G展開の道筋が見えてくる。S&P Global Market Intelligenceがその共通点を指摘している。

Verizonの5Gによる固定ブロードバンドは光ファイバとミリ波帯の無線を組み合わせて構築する。すなわち光ファイバ敷設のために道路を掘り返したり、ミリ波帯の無線ネットワーク構築のために多数の小セルを設置したりする作業が発生する。

それには各自治体の協力が不可欠だ。Verizonの計画に協力的な都市、施設の利用や許認可手続きなどで便宜を図ってくれる都市が望ましい。

この点が4都市の最も特徴的な共通点だとしている。選ばれた4都市はいずれも市長が前向きで、州政府にもサポータがいて、市民や都市にとってのテクノロジーの価値を理解しており、Verizonとも長年協力関係を維持してきた。

特にサクラメントは、2017年6月にスマートシティでVerizonと提携するなど、極めて密接、良好な協力関係を築いている。

さらに、この4都市の最大のブロードバンド提供事業者はケーブルTV事業者で、第2位がAT&Tだという共通点がある。3都市(サクラメント、ヒューストン、インディアナポリス)はComcastが最大で、ロサンゼルスはCharter Communicationsが最大だ。

4都市のブロードバンド現況(S&P Global Market Intelligenceより)

ブロードバンドにおいてケーブルTVとAT&Tの2強体制となっている市場に5Gで切り込む、というのがVerizonの狙いだと言える。

ちなみに、Multichannel Newsによれば、このVerizonの当初の5G展開により一番打撃を受けるのはCharterだとの見方がある。ロサンゼルスで加入者が280万件と、4都市中最大の規模を誇り、既存のブロードバンドの速度も遅いので、Verizonが5Gを開始すると最も多くの顧客を失うと見られている。