9月12日、Appleが新しいiPhoneを発表した。ネーミングがやや予想外だった。
今回発表されたiPhoneは「XS」、「XS Max」、「XR」の3種類。いずれもiPhone Xの後継機種という位置付けだ。
このネーミングは今までのAppleのやり方からは少し逸脱している。「S」を後ろに付けるのは今までもあったが、「Max」や「R」を付けるというのが新しい。読み方も少し難しくなった。
筆者の場合、「X」をなかなか「テン」と呼べず、つい「エックス」と呼んでしまう。今までは「エックス」と呼んでも特に支障はなかったが、新しいiPhoneでは「XS」が「エックスエス」、「XS Max」は「エックスエスマックス」となり、舌を噛んでしまう恐れがある。
また、「XS Max」は混乱を招く。衣類などで「XS」というと、かなり小さいサイズになるが、これにMaxという最大を意味する言葉が付くのだから、頭の中はパニックになる。
そして、後ろに付く「S」は今まで(「4s」以降)ずっと小文字だと思っていが、今回「R」が出たことで大文字だったということもわかった。Appleのホームページによると、大文字の「R」が小さいサイズで表示されている。
ここから類推すると、「S」の方も小文字ではなく、大文字を小さいサイズで表示していることになる。何と紛らわしい!
さらに、「XR」の「R」が何を意味するのかも不明だ。Appleからは何の説明もないし、何のヒントもない。ZDNetが、こういうことではないかという候補をいくつか挙げている。
普通に考えれば「Regular」だろうが、「レギュラー」というのはAppleらしくない。Appleは常に「マジカル」で「革新的」だ。
「革新的」と言えば「Revolutionary」。これはなかなか筋がいい。他に正解がなければこれでいい。
「正解」と言えば「Right」。いやいや、こんな単純なはずはない。もっとよく考えなければ。他にないのか。
「Robust」、「Renaissance」、「Rapscallion」。ちょっと衒いすぎた。
「Rational」はどうか。1,000ドル近くかそれ以上もする方じゃなくてこっちを選ぶというのは「思慮分別」のある買い物だ。
他には「Redux」、「Rumba」、「Rebel」。どれもぱっとしない。
ここで、ふと、Appleは単にふざけているだけなのでは、との疑念がよぎる。後に付ける文字に何か意味がないといけないということはない。
いろいろ考えた末のZDNetの執筆者の結論は、「XR」は「XS」よりワクワク感は劣るがアルファベット1つ分出遅れているだけ、というメッセージをAppleが発しているというもの。
他に正解がなければこれでいいのではないか。