Lyftが月額料金を導入


ライドシェアリングのLyftが月額料金を導入した。

これまで特定地域で試験的に導入していたが、このたび全国に拡大した。

新たに導入した「All-Access」プランの料金は30日間で299ドル。1回あたり15ドルまでで30回まで利用できる。すなわち、最大で450ドル分が299ドルで利用できることになる。それを超えた分は超過料金がかかるが、今なら超過料金が5%割り引きされる。

もし30日間で30回分を使い切らなかったら、残った回数が翌月に持ち越されるようなことはなく、消滅してしまう。

30回分というのは切りがいいようでもあるが中途半端でもある。1日1回使うと30日分だが往復で使うと1日2回となるので15日分しか使えない。平日に通勤で使うとすれば20日分は必要になるので、毎月超過料金がかかってしまいそうだ。

それでもLyftは、自動車を所有するよりは最大で59%も安くなると述べている。自動車を所有するといくらかかるかは、AAAが調査結果を公表しており、最新の調査では平均で1年間に8,849ドルかかるとされている。

ただ、年間コストのうち、駐車場代が3,000ドルと、40%近くかかっているというのが驚きだ。1年間で15,000マイル走ることを前提にしているので、燃費を1ガロンあたり25マイルとすると年間で600ガロン消費することとなり、今はガソリン代は1ガロン4ドル程度なので、年間のガソリン代は2,400ドル程度になる。

この辺りのコストは個人個人の環境や使い方などによって違ってくる部分だ。

さらに、AAAの別の調査では、一般的にライドシェアリングを利用すると、自動車を所有するのに比べて2倍以上コストがかかるとされている。

多くの人が自動車の所有をやめてライドシェアリングに完全移行する日は来るのか。