GMのカーシェアリングがAirbnb化


GMのカーシェアリングサービスがAirbnbのようになっている。

GMはカーシェアリングサービス「Maven」を2016年1月から提供している。当初のサービスはレンタカーと同様、GMが用意した車両をユーザが共用する形だった。

2018年7月にGMは「ピア・ツー・ピア」のカーシェアリングサービスを発表した。これは個人が所有している車を貸し出して小遣い稼ぎができるというもの。Airbnbの自動車版と言える。

当初、シカゴ、デトロイト、アナーバー、デンバーの4都市で提供していたが、2018年内に6都市増やして10都市にすると発表した。

新たに追加される都市は、バルチモア、ボストン、ワシントンDC、ジャージーシティ、ロサンゼルス、サンフランシスコの6都市。

使用する車両はGM製で、2015年型以降のものでないといけないという制限がある。キーレスエントリーシステムやGMのコネクテッドカーサービス「OnStar」を無料で付けてくれる。4G LTEの車内Wi-Fiも無料で使える。

貸し出す際に借り手に鍵を渡す必要はないし、借り手に会う必要もない。マイカーを見ず知らずの人に貸すのは心配だが、最大百万ドルの損賠保険をGMが付けてくれるので、少しは安心できる。

貸し出す際の料金は1時間単位や1日単位で設定され、車種や年式により異なる。GMがモデル料金を決めるが、オーナーはそれに縛られず、独自の料金を設定することもできる。

標準料金に基づくオーナーの収入例(Marvenのホームページより)

借り手が付いたら、オーナーは料金の60%を受け取ることができる。GMによれば、1か月で数百ドルから数千ドルの収入が得られる可能性があるそうだ。

なかなかいいアイデア。これを目当てにGM車に買い換える人も増えるかもしれない。

サンフランシスコの「周辺」でも利用できるなら、GM車への買い替えを前向きに検討したい。