UberがBirdかLimeを買収する


ライドシェアリングのUberが電動スクーターシェアリングのBirdかLimeを買収しようとしている。

Birdのホームページより

The Informationが関係者数名からの話として伝えるところによると、UberはBirdを買収する方向で協議している。数十億ドル規模の買収になる可能性がある。予備としてLimeとも買収について協議をしている。

Birdは年間売上が6,500万ドル、企業価値は20億ドルで、電動スクーターシェアリング業界ではトップ。ライバルのLimeは売上が2,500万ドル、企業価値は11億ドル程度と、大きく水をあけられている。

Uberは既にバイク(自転車)シェアリングのJUMP Bikesを買収している。Limeにも少数株主として出資している。それに飽き足らず、電動スクーターシェアリングのトップの地位までまで手に入れようということだ。

電動スクーターシェアリングは急成長しており、利用者は伸びているが、維持や運用にけっこう費用がかかる上にスクーターの供給量を十分に確保することが困難という問題がある。

Uber自身も独自に電動スクーターシェアリングの展開を進めてきたが、同様の問題に直面し、解決するためには買収が有効だとの判断に至った模様だ。

BirdやLimeにとっても、資金集めの心配をすることなく本業に専念できるというメリットがある。

ただし、BirdのCEOは「別に身売り先を探しているわけではない」と述べているというから、まだどうなるかはわからない。