AT&TとVerizonがeSIMに対応


最新のiPhoneで使えるはずだったが米国のキャリアでは使えなかったeSIMが、AT&TとVerizonで使えるようになった。

Appleのサポートページより

9To5Macによると、AT&Tが12月5日に、米国のキャリアとしては初めてeSIMをサポートした。AT&Tのサポートページで、「Dual SIM, Dual Stanby」として、1つの端末で2つの電話番号が使える機能として説明している。使える端末はiPhone XS/XS Max/XR。機能の概要は以下のとおり。

  • テキストは送信の前にどちらの電話番号で送るかを選ぶことができる。
  • データは同時に1回線しか使うことができず、どちらの回線を使うかを選ぶことができる。電話をしている最中にwebサイトを開くなどしてデータも使う場合には、電話をしている回線と同じ回線を使うことになる。
  • 電話は発信の前にどちらの電話番号を使うかを選ぶことができる。電話中の回線を保留にして別の電話番号で電話をかけることはできない。電話中に別の番号に電話がかかってくると直接ボイスメールにつながる。

次いで12月7日にはVerizonもeSIMによる回線のアクティベーションを開始した。Verizonのサポートページでも、「Dual SIM with an eSIM」として、1つの端末に2つの電話番号を持たせたり、海外旅行先でSIMを交換せずに現地の料金プランを使える機能として説明している。使える端末はAT&Tと同じ。

eSIMを使うためには、端末がアンロックされていなければならないとしている。VerizonやAppleから購入した端末はアンロックされているが、それ以外の場合はそれぞれのキャリアの方針による。

PC MagによるとT-Mobileはプリペイド回線を追加するアプリでeSIMをサポートする予定で、12月中には開始するとしている。

SprintもゆくゆくはeSIMをサポートするつもりではあるが、まずはVoLTEを導入しなければならないので、おそらく2019年になってしまうだろうとのことだ。