VRがやって来た


近頃、巷ではVR(仮想現実)の話題が賑やかだが、今まで縁がなかった我が家にもとうとうVRがやって来た。

と言っても、VRが勝手にやって来たわけではない。VRヘッドセットをネットで購入したので、それが届いただけだ。

今回購入したのは「Oculus Go」という、Oculusのラインアップの中では最安の機種。スマホやパソコンがなくてもスタンドアローンで使うことができるというもの。

実は今までVRヘッドセットにはあまり興味がなかった。どうせゲームをするためのものだろうと思っていた。ゲームにはあまり興味はないし、する時間もない。

なぜ今回突然VRヘッドセットを買うことにしたかというと、Oculus GoでSling TV、ESPN、FOX NOWが視聴できることになったのに伴い、Sling TVの80ドル分のクーポンがもらえるというプロモーションをしていたからだ。

VRヘッドセットでTV番組も観られるのだということに気付かされるとともに、Sling TVが80ドル安く視聴できるというところに惹かれた。そういう意味ではこのプロモーションは効果があった。

映画などの動画コンテンツを自宅に居ながらにして大画面で視聴したいという夢は前々からあったので、ホームシアターなどには興味はあったが、多額のお金を出してまで実現しようとは思わなかった。それがVRヘッドセットで安く実現できるなら、こんないいことはない。

Oculus Goの本体価格は32GBモデルが199ドル、64GBモデルが249ドル。主にストリーミングで使うなら32GBで十分だろうが、50ドルの違いで容量が2倍になるのならその方がいいと思い、64GBモデルにした。専用ケース(35ドル)も追加した。消費税も含めて全部で300ドル位になった。

スマホやパソコンがなくても使えるが、セットアップ時にはスマホが必要だ。最初にスマホに専用アプリをインストールして、その指示に従って進めるだけなので、簡単でわかりやすかった。

メガネをかけている人は本体内部にアダプターを挿入する作業があり、それがやや厄介だったが、アプリの中に収録されているビデオを見ながら何とか無事にセットアップが完了した。

せっかくのVRヘッドセットなのだから、その威力を感じてみたいと、いきなりではあるがローラーコースターの無料アプリ「Epic Roller Coasters」を本体にダウンロードして試してみた。

崖っぷちを縦横無尽に突っ走るローラーコースターに乗ってみた。これはすごかった。一番高いところから一気に下に落ちて右にカーブするところでは、遠心力さえ感じた。大きな岩が目の前に落ちてきたりもするので、実際のローラーコースターよりもかなり激しい。

スタートしてからすぐに気持ちが悪くなり、我慢できなくなって途中でヘッドセットを外した。気持ちが悪くなったらすぐに外せるのもVRのいいところだ。

VRのおかげで何十年振りかで車酔いの体験をした。