アバウトな停電予告(その2)


先日アパートの管理オフィスから停電するとの予告が来て、結局停電しなかった件の続編。

管理オフィスから再度の停電予告が来た。今度は1月14日の午前9時から午後5時まで。前回同様、アパートの全棟が影響を受けるかもしれないし、一部の時間かもしれないし全部の時間かもしれないと、相変わらずアバウトな内容で、前回の通知文をそのまま流用して日付だけ変更した感じの文面だ。

おそらく前回は何らかの都合で作業ができなかったので、別の日に変更することになったのだろうが、そのような説明は一切なく、まったく初めて予告するような書きぶりだ。今度は本当に工事が行われそうな気配がある。

アパートの敷地内のところどころに小さな赤い旗が立っていた。これは地下に電線が通っている場所を示している。地中を掘る作業をするときに間違って電線を切らないように、事前に電力会社の方で電線の位置を表示して注意を喚起するものだ。おそらくこの旗の立っている場所の周辺で工事が行われるに違いない。

工事が行われると思われる場所に近い駐車場には「PG&E」と書いた札がかかっていて、停電が予告されたのと同じ日付が入っていた。工事車両のための駐車スペースが既に確保されているようだ。

停電予定の当日、朝9時前にはスマホやパソコンやポータブルバッテリーなど、すべて100%充電の状態にして停電に備え、電気が止まるのを今か今かと待ち受けた。9時からとは言うものの、アメリカ人の作業は時間どおりに始まることはまずない。たとえ作業員が9時に来たとしても作業が始まるのは早くても9時半、電気を止める必要のある作業に入るまでにはそれからまたしばらく時間がかかるだろう。

そうこうするうちにお昼休みになるだろうから、電気を止める作業は午後にしようということになるだろう。午後の作業再開は2時頃か。それから電気を止める作業に入ったとして、電気が実際に止まるのは3時頃かと予想した。

案の定、午前中は電気が止まらなかった。午後の作業再開を見計らって、2時頃に散歩がてら、工事現場らしき場所に行ってみた。赤い旗は立っていたが、作業員の姿はなく、工事をしている気配はなかった。駐車場にも工事車両は見当たらなかった。

午後5時まで待ってみたが、結局この日も停電にはならなかった。管理オフィスからも電力会社からも何の情報もない。この様子だとまた別の日に工事が変更された可能性がある。

三度目の正直となるか、二度あることは三度あるのか、暖かく見守ることとしたい。