アバウトな停電予告が来たが結局停電しないという出来事が2回続いた後、今度は予告なき停電に見舞われた。
1月16日から17日にかけて、強めの雨と風を伴う「冬の嵐」がカリフォルニアを襲った。と言っても、日本を頻繁に襲う台風に比べればおとなしいものだ。
普段はほとんど雨が降らないので、少しでも雨が降ると大ごとになる。道路はあちらこちらで水浸しになったが、これは降雨量の多さのせいというよりは排水の悪さによるものだろう。
ところによっては強い風が吹いて、木々が倒れて被害が出たところもあった。これも風の強さのせいというよりは、木の根の垂直分布と水平分布の不十分さによるものだろう。
午後5時を少し過ぎた頃、ちょうど夕飯の支度で忙しいときに、停電は突然やって来た。外で「ボン」という小さめの爆発音のようなものが聞こえたかと思うと電気が消えた。
アパートの管理オフィスからは事前に何の連絡もなかったが、停電後10分位してから、「おそらく悪天候のせいで停電が起こっている。詳細はPG&Eに聞いてくれ」とのメールが来た。
PG&Eの停電情報によると、サンフランシスコやシリコンバレーを含むベイエリア一帯で、5,000世帯以上の大規模なものを含め多数の停電が発生しているようだった。
我が家のアパートのある地域もオレンジ色の停電エリアに含まれており、復旧の見通しは立っていないと表示された。
PG&Eは経営破綻に陥ってCEOも辞任し、混乱中であろうと思われる中の営業時間外の大規模停電。当日中の復旧は望めないと覚悟した。
ところが夜の8時を少し過ぎたときに突然電気が回復した。こんな悪条件下で3時間で復旧するとは、PG&Eもなかなかやるではないか。
と安心したのも束の間、30分位経ってからまた電気が消えた。今度は外で稲妻のような光とともに「ダダーン」という大きな爆発音がした。かなり大きな電源設備がショートしたような感じだった。近所で火災が起こっているのではないかと心配したが、それはなかった。
結局その後は電気が来ないまま、翌朝7時過ぎになってやっと停電が解消した。