T-Mobileのトランプホテル作戦

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T-MobileがSprintとの合併を有利に進めようとトランプホテル作戦を進めているようだが、これは裏目に出るかもしれない。

T-MobileとSprintの合併の件は政府閉鎖の影響でFCCの審査が一時中断の状態になっているが、T-Mobileは少しでも有利に進めようと、役員がトランプホテルに宿泊するという作戦を実行しているようだ。

The Washington Post紙によれば、2018年4月に両社が合併合意を発表した日の翌日、ワシントンDCのトランプ・インターナショナル・ホテルに宿泊予約を入れたのは、T-Mobileのジョン・レジャーCEO以下、COO、CTOなどを含む9人の経営幹部。それぞれの宿泊数は最大3泊。

それ以後もT-Mobileのトランプホテル作戦は続き、6月半ばまでの7週間で10回も宿泊した役員もいたという。レジャーCEOも少なくとも4回は宿泊しているそうだ。

これに対しては、トランプ大統領の私的なビジネスを利用して政治的決定に影響を与えようとしているとして、T-Mobileへの批判の声も出ている様子が同紙によって伝えられた。

さらに、まずいことに、この報道はFCCの委員の目にも止まった。FCC委員のJessica Rosenworcel氏が「This does not look good.(これはよろしくない)」とツイートした。

これがさらにFierceWirelessで伝えられるなど、T-Mobileの悪いイメージを伴う情報が拡散するに至っている。

もちろんT-Mobileは、政治的な意図はないと否定しているが、そう思われてもおかしくはない状況だ。

もしもこんなことで重要な政治的決定が影響を受けるとすれば、それはそれで大問題になるだろう。そういう配慮から、こんなことがあると却ってT-Mobileに有利な決定をしにくくなるという面もあるのではないか。

「李下に冠を正さず」という諺はアメリカにはないようだ。