AmazonがEcho対応の掛時計を売り出した。
その名も「Echo Wall Clock」。この時計自体にEchoの音声アシスト機能が組み込まれているわけではなく、Amazon EchoなどのEcho製品と組み合わせて使用する。Echo製品とはBluetoothで接続する。
2018年12月に販売を開始したが、初期ロットに接続上の不具合があり、販売を中止していた。このほど改修を完了して販売を再開した。価格は1台29.99ドル。
この掛時計でいったい何ができるのか。
もちろん、現在の時刻を知ることができるが、これだけではEcho対応である必要はない。しかも秒針はないし、暗闇で針が光るわけでもないので、単に時刻を知る手段としては不十分な点が多い。
この時計が威力を発揮するのはタイマーとして使うときだ。文字盤の周囲に60個のLEDライトが付いている。タイマーとして使うときに、その進行状況を目で確認することができるというメリットがある。
そう言えば、我が家にもEchoがあるが、最近はタイマーにしか使っていないことを思い出した。
Echoが我が家にやって来た当初は、もの珍しさもあって、いろいろな質問をしてみたり、音楽を流したり、テレビやAV機器を操作してみたりしたが、だんだんやらなくなった。
それでも、タイマー機能だけは今でも時折使っている。両手がふさがっているときでも、声だけでタイマーをセットできるというのはなかなか便利だ。たとえばカップ麺にお湯を入れたら、「Alexa, coutdown 3 minutes.」と言えばいい。
そのときに感じた不便さは、途中の進行状況がわからないことだった。あとどのくらいなのがわからない不安というのは、山登りで頂上が見えないようなものだろう。
カップ麺1個だけならまだいいが、「熱湯3分」の麺と「熱湯5分」の麺を同時にスタートするときや、最初の10分は弱火で、その後1分は強火で調理する場合など、視覚的に確認できるタイマーがあればどんなに便利だろうと思ったことが何度あったことか。
Echo Wall Clockがこの問題を解決した。
こんな製品が出てきたということは、Echoをタイマーとしてしか使っていない人が結構いると見た。