ライブTVストリーミングの明暗


ライブTVを配信するストリーミングサービスの利用状況で、HuluとYouTube TVが好調、DirecTV NowとSling TVが不調であることがわかった。

Bloombergが関係者からの非公式情報として伝えたところによると、HuluのライブTVサービスの加入者は約200万件、 YouTube TVの加入者は約100万件で、それぞれ四半期ごとに加入者を数十万件増やしているという状況。

HuluとYouTube TVが好調である理由としては、使い勝手が良くてブランディングもうまかったとしている。とりわけ、Huluはインターフェイスがカッコ良くてトレンディだと高評価だ。

Huluのインターフェイス(Google Playより)

また、従来型のケーブルTVや衛星TVサービスの評判があまりにも悪いので、それとの関係性が弱いという点も有利に働いたと指摘している。

一方、従来型の衛星TVとの関係性が強いDirecTV NowとSling TVは、サービス開始当初は順調に加入者を増やしていたものの、最近は勢いが衰え、加入者の伸びは頭打ちか減少する事態にもなっている。

DirecTV Nowは料金値上げが響いて、直近の四半期で加入者が14%減少した。Sling TVはコンテンツ交渉が不調で人気のチャンネルが観られなくなったことなどが影響して加入者の伸びは鈍化しているが、現在40%割引キャンペーンなどで回復を図っている。

料金とコンテンツが明暗を分ける大きな要素になっている。