Uberは顧客がいくらまでなら払うかをAIが予測して料金を決めるそうだ。そんなことがわかるのか。
というのもUberには、乗りたい人が多くて車が足りないときには料金が高くなる「サージ・プライシング」という仕組みがあるからだ。
料金が高くなるのは一時的なもので、10分か15分位待てばまた通常料金に戻ることも多いので、高い料金が提示されたらキャンセルして安くなるのを待つ人も多い。
Forbesによると、その料金をいくら高くするかを、AIが決めているらしい。あまりキャンセルが出すぎるとUberとしては効率が悪くなるので、キャンセルにならない範囲でなるべく高い料金を提示しようということだろう。
いくら高くするかを決める際にはいろいろな要素を考慮するようだ。たとえば、「どうしても今目的地に行きたい」という事情がある人は、料金がかなり高くても払うだろう。また、「スマホのバッテリーが切れそうなのですぐに家に帰りたい」という場合も同様だろう。
そのような事情は、時間や場所や交通状況によっても違ってくるだろうからそれも考慮に入れて、その顧客の過去のUber利用状況も参考にして、使えるあらゆるデータを分析して、顧客がいくらまでなら支払うという上限の料金を算出しようということのようだ。
何だか、AIを使って人の弱みにつけ込もうとしているようで、あまり感心しないが、それならそれで、顧客側も自衛手段として、なるべく安い料金を提示させるよう「傾向と対策」を身につけておくことが望ましい。
まずは、少しでも高い料金が提示されたらキャンセルすることが大切だ。それも怒りをあらわにして毅然とキャンセルすればより効果的かもしれない。
あとは、どんなときに料金が高くなるのかをしっかり理解して、それを極力避けることだ。それには多くのデータを収集して分析する必要がある。
顧客の利益を守るAIが欲しい。