ロンドンオリンピックの開催に合わせてAppleが打ち出したテレビCMが、今までとひと味違って不評だ。
CMは3種類。どれもジーニアスバーのスペシャリストが社外で活躍するものだが、どれも不評だ。

そのうちのひとつ「Mayday」では、もうすぐ着陸という飛行機の中で、「この中でどなたかAppleのジーニアスはいませんか」と機長のアナウンスが入る。たまたま乗っていたジーニアスが名乗り出る。
顧客の1人が妻のためにiMovieで動画を編集しているのだが、うまく行かなくてパニクっている。着陸まであと27分。それまでにでき上がらないと大変なことになるという雰囲気だ。
ジーニアスのスペシャリストが難なく問題を解決して事なきを得る。他の二つのCMも同様、そこに出てくるジーニアスは親切で有能だ。これが何故不評なのだろう。
CNET UKによると、まずAppleの顧客(またはこれから顧客になろうとしている人)を無能な人物として描いていること。顧客を無能扱いにするのは今までのAppleのやり方ではないはずだ。
そして、Macの一番のメリットを傷つけている。Macは非常に使いやすくて、人の助けも不要だし、何百ページもあるマニュアルを読む必要もない。誰でも直感的に使いこなせるのがMacのいいところだ。ジーニアスの手を借りないとうまく行かないというのは、そのメリットを否定するものだ。
このように最新の3種類のCMはどれもこれまでのAppleの路線からずれているように見える。ジョブズ亡き後のAppleの変化の現れだろうか。
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