Uberが空港ピックアップで新方式


Uberがポートランド国際空港でピックアップの新方式を試行導入した。

空港からの交通手段として、最近はUberやLyftなどのライドシェアリング型配車サービスがよく利用されている。正確な数はわからないが、乗り場で目にする利用者の数からするとタクシーよりも確実に多いと思われる。

一般的に運賃はタクシーよりも安く、アプリで簡単・便利に使えて、運賃は事前にわかり、アプリで支払いもでき、ドライバーの評価もわかるのである程度安心できる。ほぼいいことばかりだ。

サンフランシスコ国際空港ではタクシー乗り場は到着ロビー階にあるが、UberやLyftを利用する場合には出発ロビー階に行く必要があるというのが、若干のデメリットではある。

出発ロビー階の車寄せには出発の乗客を降ろす車に混じって、UberやLyftの車が多数行き来しており、多数のユーザが自分の乗るべき車が来るのを待っているという状況だ。

タクシーの場合は乗り場にはタクシーが既に車列を作って待ち構えているのですぐに乗れるが、UberやLyftの場合はアプリでリクエストしてから車が来るまで少し待たされるので、まだタクシーにもメリットがある。

ところが、TechCrunchによると、Uberはこのほどピックアップの際にPIN(暗証番号)を使用する方式を試行的に導入した。

ユーザはアプリでUberXの乗車リクエストを出して、指定された乗車場所に行く。乗車リクエストを出したユーザにはアプリで6桁のPINが発行される。乗車場所で最初に来たドライバーにPINを告げる。アプリにドライバーや車両の情報が表示される。相違がないか確認の上乗車する。

ドライバー側から見ると、ドライバー用アプリでピックアップの情報を受け取り、乗車場所に乗り付け、ユーザからPINを受け取る。そのPINをドライバー用アプリに入力すると行き先やユーザの情報が表示される。ユーザを乗せて発進する。それから先は通常の運用と同様となる。

これによりピックアップの時間が短縮され、交通の混雑も緩和されることが期待されている。

これは良さそうな方法だが、残念ながら今のところはポートランド国際空港のみでの試行運用だ。結果が良好であれば、他の都市にも拡張するとしている。

これでますますタクシーを使うメリットがなくなる。