混迷するSFのバイクシェアリング


サンフランシスコのバイク(自転車)シェアリングが混迷している。

SF Chronicleが「自転車はどこにある?」と題した記事で、バイクシェアリングの自転車を最近街角でめっきり見かけなったことや、Lyftの自転車が大量に倉庫に保管されている実情を伝えている。

Lyftはサンフランシスコでステーション方式のバイクシェアリング「Ford GoBike」を運営するMotivateを買収した後、2019年6月11日にサービス名を「Bay Wheels」に変更し、自転車のデザインもそれまでの青をベースにしたものから黒とピンクのものに変更した。

新デザインの自転車は、サンノゼでは即日導入したが、サンフランシスコや周辺地域にも順次導入・置換することとしていた。

ところが、市がドックレス方式で新たな事業者に営業許可を与えようとして申請受付を開始したところ、それは市とMotivateとの間の契約に反するとしてLyftがSF市を訴えたことで、バイクシェアリングの営業許可が宙ぶらりんになってしまったという事情がある。

同紙によれば、現在、市内のGoBike/Bay Wheelsのステーションにはほとんど自転車がなくなっているとのことだ。さらに湾岸の倉庫にはLyftの新しい自転車が大量に保管されているとのことだ。

せっかく用意した大量の新しい自転車が日の目を見ないで眠っているというのはもったいないことではあるが、これにより一番迷惑を被っているのはユーザだ。

バイクシェアリングも大事な「庶民の足」になっている。