Verizonは5G競争でAT&TとT-Mobileに負けるかもしれないとの見方が出ている。
T-Mobileが6月28日に5Gを開始して、やっと大手4社の5Gサービスが出揃った。まだ5G競争の行方を判断するのは時期尚早だが、早くも「VerizonはAT&TやT-Mobileに比べて不利」との見方が出ている。
調査会社のMoffettNathansonがそのような見方をしていると、RCR WirelessのKagan氏が紹介している。
同記事によれば、競合他社が合併でバタバタしている間にVerizonは着々と5Gの構築にいそしんでいたので、一般的には5GではVerizonが有利に見えるかもしれないが、実は違っていて、Verizonは間違った技術に注力していたので競争上不利な立場にいる、としている。
同記事では「間違った技術」についての詳細・具体的な説明はないが、「Verizonの5G技術は都市部では強いが郊外では弱く、建物内でも弱い」としているので、使用する周波数(ミリ波)に関係しているものと思われる。
ただ、AT&Tもミリ波を使用しているので状況は同じと思われるが、その他の要因を含め、詳細については触れていない。
また、首位に立っていることを印象づける宣伝の仕方も重要で、この点でも今のところAT&Tが優っているとしている。
いずれにしても、現時点では宣伝上も実態上もAT&Tがリードしており、T-Mobileが第2位に着けようとしているとの見方だ。ただし、まだスタートダッシュにすぎない。
しばらくは5G競争から目が離せない。