AT&TのFaceTime新施策に非難の嵐

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AT&Tがデータシェアプラン「Mobile Share Plan」の加入者だけにFaceTimeを携帯網経由で使わせると発表したことが波紋を呼んでいる。

Mobile Share Plan(AT&TのHPより)

AT&Tが7月中旬にMobile Share Planを発表したときは、新プランは強制ではなく、ユーザーはどちらでも選べるということだったので、それほど大きな反響はなかった。逆にこれだとメリットのあるユーザーだけが新プランに移行するだろうから、AT&Tとしては収入が減ることはあっても増えることがないのでは、そんなことでAT&Tは大丈夫なのかと却って心配になるほどだった。

ところがそんな心配は杞憂だった。AT&Tはしっかりユーザーを新プランに移行させる施策を練っていた。今回発表されたFaceTime利用者へのしばりはその一環だ。

FaceTimeはiPhoneやiPadで使えるテレビ電話アプリ。iOS端末同士でSkypeと同じように使える。今のところWi-Fi経由でしか使えないが、今年の秋にiOS 6がリリースされると、携帯網経由でも使えることになっていた。

Mobile Share Planがいよいよ8月23日から開始されるというときに、それに先立ちAT&Tは、「FaceTimeを携帯網経由で使いたい人はMobile Share Planに加入しないといけませんよ」と突然言い出したのだ。

これに対して、以前Verizonがデータシェアプラン「Share Everything Plan」を発表したときと同様、ユーザーや消費者保護団体等から強い反発の声が出ている。

The Hillのブログ「Hillicon Valley」(名前が面白い!)によると、消費者保護団体のFree PressとPublic Knowledgeが、AT&Tの新施策はFCCの「オープンインターネット」ルールに違反していると主張する。このルールでは携帯電話会社が既存の電話サービスと競合するようなアプリをブロックすることを禁じている。

携帯電話会社が合理的な範囲でネットワーク管理上必要な措置を講じることは認められているものの、FaceTimeが特定のデータプランでは利用できるがそれ以外のプランでは利用できない、というようなやり方には合理性は認められないというものだ。

FaceTimeを使うために、余計な通話分数やテキストが付いてくる高い料金プランを契約しないといけないということになると消費者保護の観点からも問題だ。

これに対しAT&Tは、今回の新施策は顧客の選択肢を増やすものだと反論する。今までFaceTimeはWi-Fi経由でしか利用できなかったものを、AT&TはMobile Share Plan加入者に対して携帯網でも使えるように利用可能性を拡大するのだという。

ものは言い様だが、Skypeではどのプランでも携帯網経由でテレビ電話が利用できるのに、FaceTimeではできないというのもおかしな話だ。じゃあSkypeもFaceTimeと同様にしばりをかける、と言われるとそれはそれで困るが、そんな感じで今後もしばりを拡大して、ユーザーをどんどん新プランに移行させようというのがAT&Tの戦略のように見える。

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