AT&TのTVサービスでCBS系列の一部のチャンネルが視聴できなくなった。
Varietyによると、AT&TとCBSは番組の再送信契約の更新につき協議を行ってきたが、現契約の期間が満了する7月19日午後11時までに協議が整わなかったことから、AT&TのTVサービスでCBSの一部の番組が放映できない「ブラックアウト」に突入した。
先日、Nexstar系列のローカルチャンネルがブラックアウトになったばかりだ。
AT&Tの言い分によると、AT&Tは放送の中断を避けるために協議を継続することを提案したのに、CBSが応じなかったとのことだ。
一方、CBSの言い分によると、CBSは協議を続けるために現契約の有効期限を30日間延長することを提案したのに、AT&Tが応じなかったとのことだ。
両社の言い分が真っ向から食い違っている。
AT&Tによると、CBSはブラックアウトの常習犯であり、番組使用料の法外な値上げを求めて過去にはDISHやCharterとも同様にブラックアウトになっており、他の事業者にも脅しをかけているとのことだ。
AT&Tはさらに、CBSはローカルTV局よりもCBS Accessへの番組供給を優先しているので、番組使用料を前例のないレベルに引き上げるよう要求しているとも述べている。
CBSはこれに反論し、ケーブルTV、衛星TV、その他のTVサービスから顧客を獲得するために高いコストがかかっているので、それを回収するために、CBS Accessにはもっと高い使用料を適用していると述べている。
CBSはさらに、他の大手MVPDとの間では同様の条件で合意に至っているのに、AT&Tだけが不当な要求をして合意に至っていないとも述べている。
TVサービスの利用者向け料金が毎年値上げされている理由がここにある。
利用者としては「AT&T頑張れ」という気持ちにならざるを得ない。