T-MobileがVerizon/AT&Tの5Gを批判

Bookmark this on Digg
Pocket

T-Mobileのジョン・レジャーCEOが、VerizonとAT&Tの5Gを批判した。

The Vergeによれば、レジャーCEOは、Verizonの5Gについて「無戦略で活動停止状態」、AT&Tの5Gについては「虚偽で顧客を混乱」させていると批判した。

こんな批判をするからには、T-Mobileはきちんとやっているという前提があるのだろうが、少なくとも今のところ5Gのネットワーク構築やサービス提供上でT-Mobileが他社より優っているという事実は特にない。

T-Mobileの自信は、ローバンド、ミッドバンド、ハイバンドの3つの周波数を組み合わせて5Gを提供するという枠組みができているということ。

ミッドバンドはSprintが持っているが、この度T-Mobile/Sprintの合併が承認される運びとなったので、大手を振ってSprintのミッドバンドも手持ちの駒に数えている。

同氏が特に攻撃材料にしているのは、Verizonの5Gがハイバンドのみに頼っている点。この周波数は高速性には強いがカバレッジが狭いのが欠点。これが有効なのは混雑している都市部のみで、全国展開には向かない。これでは「救いようがない」としている。

またAT&Tについては、一応枠組みはできているが、ローバンドとハイバンドだけで、ミッドバンドがない。4G LTEの技術なのに5Gであるかのように見せかける「5GE」に示されるように、顧客をごまかして混乱させているとしている。

このような批判に対して、AT&Tはあまり真剣に取り合おうとはしていないが、「レジャーがまたほざいている。5Gでビリだったくせに、もう専門家気取りだ」と、AT&Tの広報担当者がThe Vergeに語っている。

Verizonも黙ってはいない。「Verizonも5G用に複数周波数の使用を計画しているが公表していないだけ」と、Verizonの5Gのネットワーク・技術担当副社長のハイジ・ヘマー氏がThe Vergeに語った。

Verizonとしては他のサービスに使用中の周波数を5G用に振り向けるなどの可能性があるようだが、具体的にどうするのかについては言及を避けた。競争上の優位性を確保するために公表していないとしている。

速度とカバレッジを争う5G競争がなかなか本格化しない中、今のところはせめて言い争いだけでも負けないようにすることが大事だ。