Apple勝訴で早くもAndroid離れが


Apple対Samsungの特許訴訟でApple勝利の陪審評決が出たことで、市場は今後もますますAppleに有利な状況へと突き進んで行く様相を呈している。

敗者はSamsungだけでなく、Googleはもちろん、Androidスマホの製造・販売に関わるあらゆる関係者が影響を受けることになる。これでWindows Phoneが活気づくのかどうか、スマホOSの市場の構図が変わるのかどうかも注目されるところだ。

実際にAndroid離れが起こっているのかどうか、販売状況から確認できるのはもう少し先のことになるだろうが、早くもその兆しが出ている市場がある。中古買取市場だ。

MarketWatchが中古端末を買い取るGazelleの取扱い状況を紹介している。それによると、Apple勝訴のニュースが出てから3日間で「Samsungのスマホ売りたし」の件数が50%増加し、それによりSamsung端末の価格が10%低下したという。

「消費者は船から飛び降りようとしている」と評するのはGazelleのCGO(チーフガジェットオフィサー)のアンソニー・スカーセラ氏。(CGOという肩書きは初めて見た。)この傾向は今後も続くだろうと見ている。

MarketWatchはまた、Apple勝訴の評決が出る前でも、Android端末の買取価格はiPhoneより安かったと指摘する。たとえば、2年契約でiPhone 4S(16GB)と同じく199ドルで販売されていたSamsung S Ⅱは、NextWorthの中古市場で90ドル。それに引き換え、iPhone 4Sは300ドル。買ったときよりも高く売れるとはすごい。この格差がどんどん広がっているという。

Apple勝訴の評決に続き、AppleはSamsung端末の販売差止めも申し立てている。Androidはますます窮地に追いつめられることが予想される。Androidユーザーとしては肩身の狭い世の中になってしまったものだ。

ところで、上述のGazelleのサイトでは、iPhone 4S(16GB AT&T)の買取価格は277ドル。一方、Verizon/SprintのiPhone 4Sは228ドル。同じiPhone 4SでもAT&Tの方が高いとは。

 

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