カリフォルニアで大停電

Digg にシェア
Pocket

10月9日、カリフォルニア州では大規模な停電が起こっており、多くの人が迷惑を被っている。これが計画停電なのだから驚きだ。

ベイエリアの電力会社「PG&E」は、強風と乾燥の激しい気象条件が10月9日から数日間予想されていることから、これに合わせて一定地域の電気を止めるという措置を実施した。

このような気象条件下では電線などの電源設備が原因で火災を起こす可能性が高くなるので、それを防ぐために予め電気を止めてしまおうというもの。PG&Eではこれを「PSPS(Public Safety Power Shutoffs)」と呼んでいる。

2017年と2018年に起こった大規模な山火事はPG&Eの設備が原因だったとされて、多額の損害賠償責任を負わされ、結局経営破綻に陥ってしまったという経緯がある。それに懲りて打ち出した措置だ。

これにより北・中央カリフォルニアで80万世帯が影響を受けることになり、ベイエリアでは27万4,000世帯が影響を受けると予想されている。

ベイエリアの停電発生地域(PG&Eの停電情報サイトより)

上記の図の赤丸は停電の影響が5,000世帯以上に及ぶ地域、オレンジは500世帯以上、黄色は50世帯以上、緑は50世帯未満。特に、ナパ、ソノマなど、ベイエリアの北部が大きな影響を受けている。

これに対して、影響を受けている地域の住民はカンカンだ。「やりすぎだ」とか「やり方がおかしい」などの批判が上がっている。

悪天候でも火災を起こさないような設備改良やメンテナンスの措置を講じるべきではないか。それをしないで単に電気を止めてしまうというのは乱暴で稚拙なやり方だ、という主張だ。

一方、PG&Eは、何はともあれ人命尊重が最優先として、この措置を擁護している。現時点ではこれをやらないと人命が守れないようだ。

こういう状況では、電気自動車やスマートホームも安心して導入できない。