T-MobileがVerizonのDisney+特典を批判


T-MobileはVerizonの「Disney+が1年間無料」という特典を手厳しく批判している。

このところT-MobileのVerizonに対する風当たりが強い。7月にはVerizonの5Gに関して、ハイバンド(ミリ波)の周波数だけに頼っているようでは「救いようがない」と酷評していた。

10月22日、Verizonは、ワイヤレスの無制限プランの顧客やFiosインターネット・5G Homeの新規顧客を対象に、Disneyが11月12日に開始予定の新ストリーミングサービス「Disney+」を1年間無料で提供すると発表した。

Disney+のホームページより

これに対して、T-Mobileのジョン・レジャーCEOは、「下手なモノマネ」とこき下ろしている。

T-Mobileは無制限プランの顧客にNetflixを無料で提供する「Netflix on Us」という施策を実施しているが、それが成功しているのを見て、Verizonは単に真似しただけ。しかもやり方が恐ろしく下手クソだと罵倒している。

T-MobileのNetflixは永久に(無制限プランを維持している限り)無料だが、VerizonのDisney+は1年間だけなので、内容や価値は似ても似つかないし、Disneyアニメの視聴者の10人に9人は、ワイヤレスの意思決定に関与していないとして、その欠点を総攻撃している。

容赦ないCEOの嘲罵を和らげるべく、マーク・シーバースCOOが、「Disney+は素晴らしいサービスだと思うが、問題はVerizonがT-Mobileのやっていることをつまみ食いしているだけで、しかもマネの仕方が稚拙なことだ」と補足説明しているが、依然として手厳しい。

それにしても、T-MobileはどうしてVerizonをそれほどまでに辛辣に非難するのか。

「厳しいことを言ってくれる人こそ真の友人である」というような格言があったと思うが、その観点からすれば、T-MobileはVerizonの真の友人なのではないか。