Birdのヘルメット着用促進策


電動スクーターシェアリングのBirdがヘルメットの着用を促進するために、新たなリワード制度を開始した。

Birdは11月19日、「ヘルメットセルフィー」なる新制度を開始した。利用の都度、ヘルメットを着けた自分の写真を撮って送ると、次回の利用に使えるクーポンがもらえるなどの特典が与えられる。

Birdの発表文書より

なるべく利用者にヘルメットを着用するように仕向けて安全性を高めようというもの。逆に、そうでもしなければなかなかヘルメットを着用しないというのが現実のようだ。

ところで、カリフォルニア州では電動スクーターで公道を走るときはヘルメットの着用が義務づけられていたのではなかったのか。

実は、2018年12月31日までは義務だったが、2019年1月から規制が緩和されて、18歳以上であればヘルメットは着用しなくてもいいことになった。17歳以下は引き続きヘルメットの着用が義務付けられている。

カリフォルニア州が規制を緩和したのは、ヘルメット着用義務のために電動スクーターのシェアリングサービスの利用がいまいち伸びなかったからだ。

シェアリングサービスのいいところは、必要なときに必要なだけ使えることだが、必要なときにヘルメットがなくて電動スクーターの利用を断念したという人が多かったに違いない。ヘルメットなど普段持ち歩いている人はあまりいないので、当然の帰結だ。

ヘルメットを使いたくてたまらなくなるようなインセンティブがあれば、普段からヘルメットを持ち歩く人も増えて、電動スクーターの利用も伸びるだろうという発想だ。

いっそのこと、電動スクーターに乗るときだけでなく、歩行中もヘルメットを着用するようにしてはどうか。最近は空から鉄パイプなどが降ってくることも珍しくないので、いつでもどこでもヘルメットを着用するようにした方が安全で安心だ。

外出時にヘルメットを着用すると割引券がもらえるようなリワード制度を、誰か導入してくれないだろうか。