カリフォルニア州がT-Mobile/Sprintの合併を承認


カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は4月16日、T-MobileとSprintの合併を条件付きで承認することを決定した。

T-Mobileのアプリより

CPUCが決定した最終的な条件は以下のとおり。

  • 2026年末までに州の人口の99%に100Mbps以上の速度のワイヤレス5Gサービスを、また2024年末までに93%に300Mbps以上の速度のワイヤレス5Gサービスを提供する。
  • 州のルーラル地域においては2026年末までに、100Mbps以上の速度のワイヤレス5Gサービスを州のルーラル地域の人口の85%に、50Mbps以上の速度のワイヤレス5Gサービスを州のルーラル地域の人口の94%に提供する。
  • 6年以内に、州の230万世帯以上に固定ブロードバンドを利用可能にする。そのうちルーラル地域は12万3,000世帯以上とする。
  • 5Gへの移行期間中は、既存顧客に対する現行の4G LTEサービスと同等またはそれ以上の品質とカバレッジを維持する。
  • 州内で事業を継続する全期間にわたり、低所得者向けライフラインプログラムを提供し、30万件以上の新規顧客を加入させる。
  • 州内の雇用に関し、SprintとT-Mobileの現時点の全従業員数と比較して、1,000人以上の雇用を増やす。
  • その他、多様性、報告義務、ルーラル地域のインフラ構築等に関する重要な約束を果たす。

加えて、本決定の順守状況を監視するため、合併の承認から120日以内に独立の監視人を任命することとし、T-Mobileが本決定の条件を順守しなかった場合にはCPUCとカリフォルニア州司法長官の両方が強制執行の措置をとることができることとしている。