T-Mobileがミッドバンドによる5Gの提供地域を拡張した。
T-Mobileは9月2日、ミッドバンド(2.5GHz)周波数による5Gサービスの提供地域を81都市追加したと発表した。
既に「全国5G」を達成したと宣言しているが、これはローバンド(600MHz)周波数による5Gの話であり、ミッドバンドに関しては6月30日の時点で5都市(フィラデルフィア、ニューヨーク、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス)で、それからなかなか増えていなかった。
ミッドバンド周波数はもともとSprintが持っていたもので、4月にSprintとの合併手続きが完了してからT-Mobileが使えるようになった。
ちなみに、合併前にSprintが提供していたミッドバンド5Gサービスの提供地域はアトランタ、ダラス・フォートワース、ヒューストン、カンザスシティ、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フェニックス、ワシントンDCの9都市。
この9都市について、T-MobileはSprintの5Gサービスを停止してT-Mobileのミッドバンド5Gを導入するという作業を進めることとしていたが、すべての都市で実施されたわけではないようだ。
T-Mobileの今回の発表によれば、合併完了後、すぐにフィラデルフィアとニューヨークでミッドバンド5Gを開始し、その後アトランタ、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ロサンゼルス、ワシントンDCにすぐに拡張したとしているので、今回拡張される前まではミッドバンド5Gの提供地域は8都市だったことになる。
そして、正式な情報は見かけていないが、カンザスシティとフェニックスについてはミッドバンド5Gが使えなっている可能性がある。
ともかく、今回の拡張によりミッドバンド5Gの提供地域は89都市になった。