オリンピックでAT&Tが金銀銅を独占


ロンドンオリンピックが開かれた今夏に放映された米携帯キャリア4社のテレビCM好感度で、AT&Tが1位から3位までを独占。さらに4位を飛ばして5位にもAT&Tが。その好感度の秘密とは・・・

nielsen wireより

今夏、AT&Tは「リアルタイム」広告というものを披露してくれた。数時間前に起こった出来事がテレビで放映中のCMに既に反映されているというものだ。

ニールセンの調査で好感度1位を獲得したCMは残念ながら見かける機会がなかったのだが、2位を獲得したのはおそらくこのCMだろう。

女性の水泳選手がスマホでロンドンオリンピックの中継を熱心に観ている。

アメリカのレベッカ・ソニが200メートル平泳ぎで世界新記録を出した。

早速、その世界新記録を自分の目標としてホワイトボードに書き込み、練習に出かける。

「新たな可能性に乾杯」とのメッセージが出る。

ストーリーはこのように単純なのだが、驚いたことに、このCMが流れたのは、その世界記録が出てから数時間後のことだった。さらに、この競技は生放送ではなく、録画が数時間後に放映され、その直後にこのCMが流れたため、視聴者はまさに「リアルタイム」広告を体験することができた。

CMの制作は撮影して編集するだけでもかなりの時間がかかるだろうし、でき上がってからの承認手続きなどもある。法的に問題がないか弁護士の目も通す。特にオリンピック関連のCMは米オリンピック委員会の承認も必要だ。これほどの短時間でよくそのようなことが全部できたものだ。

どのようにしてこれが可能になったのかはESPNが紹介しているので、ご興味があればご参照いただきたい。

また、同様のCMの男性版もYouTubeで公開されている。こちらはライアン・ロクテが400メートル個人メドレーで世界新記録を出したときのもの。

CMも進化したものだ。ただしこのCMがAT&Tの売上にどれだけ貢献したかは定かではない。

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