Quibiがサービス終了


短編ビデオストリーミングのQuibiがサービスを終了すると発表した。

QuibiのiOS用アプリ(App Storeより)

Quibiがサービスを終了すると発表した、とThe Wall Street Journalが10月21日に報じた。サービス開始から6か月という超短命に終わることになる。短命サービスの新記録ではないかと言われている。

思ったほど視聴されないわ、特許侵害で訴訟になるわで、いろいろ大変だったようだ。

思ったほど視聴されなかったのは、共同創業者のジェフリー・カッツェンバーグ氏によれば、アイデアは良かったのだがタイミングが悪かったそうだ。とりわけコロナで視聴スタイルが変わり、Quibiの想定が外れてしまったためだ、と少なくとも同氏は説明している。

会社が倒産したわけではないので、未払金をきちんと清算し、残金を株主に返還することとしている。

これまで2回の投資ラウンドで計17億5,000万ドルを調達していたが、現時点で未払金を支払うと3億5,000万ドルしか残らない。それを元手にして延命策や打開策を講じる選択肢もあっただろうが、さらに残金が減ったりマイナスになってしまう可能性もある。同社としてはできるだけ多くの金額を株主に返還することを選んだとのことだ。

できるだけ多く、と言っても5分の1になってしまうわけだから、一般的には「大損」ということになる。

The Informationによれば、株主の中には、Disney、Fox、Time Warner、NBCU、Viacom、 Sonyなど、競合するストリーミングサービスの提供事業者が含まれている。

競合事業者の多くが「大損」を被ることとなった。