Verizonがワイヤレスでリード拡大


Verizonが買収によりワイヤレス業界でさらにリードを拡大している。

Verizonは10月19日、ケンタッキー州のルーラル地域のワイヤレス事業者であるBluegrass Cellularの一部資産を買収することで合意したと発表した。

Bluegrassはケンタッキー州中央部のルーラル地域の34の郡で21万件の顧客にワイヤレスサービスを提供している。

買収内容の詳細は明らかではないが、Verizonは「Bluegrassの一定の資産を取得してケンタッキー州における提供地域を拡張する」、「Bluegrassの顧客と従業員をVerizonファミリーに迎え入れるのを楽しみにしている」と述べているので、この21万件の顧客がVerizonに移行する可能性がある。

ワイヤレスサービス主要3社の第2四半期末時点における顧客数は、Verizonが1億1,987万件、T-Mobileが9,830万件、AT&Tが9,293万件。この買収によりVerizonのリードがさらに大きくなることになる。

なお、この買収はFCCの承認を得る必要があるが、承認手続きはT-Mobile/Sprintのように長期にわたることはないと見られ、今年末か来年初めには完了する見込み。

Verizonは9月にはAmerica Movilのプリペイドサービス子会社のTracfoneを買収することで合意している。Tracfoneは2,100万件の顧客を持ち、ワイヤレスのリセラーとしては全米最大を誇る。

買収による拡大作戦が進行中だ。