ブルーエンジェルスが似合う街


週末のサンフランシスコはさまざまなイベントが重なったが、中でもブルーエンジェルスの航空ショーは一番の目玉だ。

サンフランシスコは絵はがきにしたくなるような景色が至る所にある(実際絵はがきになっている)。そのままでも美しいのだが、さまざまなイベントが頻繁に開催されて、それが景色にワンポイントのアクセントを与え、さらに魅力的なものにしてくれる。

ブルーエンジェルスが登場する航空ショーもそんなイベントの1つだ。フリートウイークという海軍のお祭りの一環で行われる。土曜日と日曜日が本番だが金曜日に本番と同じ内容の練習をするので、全部で3日間楽しめる。

メイン会場はサンフランシスコ湾のゴールデンゲートブリッジからフィッシャーマンズワーフに至る一帯だが、ダウンタウンの中心部やベイブリッジなど、街のいろいろな場所でも観られるように広範囲に飛んでくれる。そのため、大体街のどこにいても音で航空ショーが始まったとわかる。

戦闘機の音は耳をつんざくという表現が相応しい。1機だけでも十分に大音量だが、これが最大6機も並んでものすごい速さで飛んで行くときは、雷が近くに落ちたようだ。我が家の愛犬が縮こまってブルブル震えるので、その都度耳を押さえてやっている。

ただ、この戦闘機の轟音は、こんなに大音量なのに不思議なことに騒音としての不快感がない。それは平和な状態であることと、美しい景色と一体で観賞しているからだろう。この同じ音を全く違う環境の下で聞いている人たちもいることを忘れてはいけない。

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