T-Mobileの5G広告にまた中止勧告

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T-Mobileの5G広告に対してまた中止勧告が出された。

5G広告に対する中止勧告や修正勧告が相次いでいる。12月21日には広告審査委員会(NARB)がT-Mobileに対し、特定の5G広告を中止または修正するよう勧告した。

本件は8月に広告審査局(NAD)がT-Mobileの5G広告の中止勧告を出したのに対し、T-Mobileが不服として上位機関であるNARBに申し立てていたもの。

問題とされたのはT-Mobileが広告の中で、「T-Mobileの5Gは他社(主としてVerizonを比較対象にしている)のものよりも信頼性が高い」と宣伝していたこと。

Bill Nye Explains 5G Coverage – T-Mobile from Jesse Egan on Vimeo.

たとえばこのCMでは科学者で教育番組の司会も務めていたことのあるビル・ナイ氏が、T-Mobileの5Gはローバンド周波数を使っているのでビルの中や地下などでも利用できると述べ、他社の5Gの信号は2フィート(60 cm)移動すると落ちてしまうとし、その理由として、他社の5Gはミリ波帯(別名ハイバンド)周波数を使っているから、と説明している。

NARBによれば、これは5Gと4Gを比較したものと解することができるが、T-Mobileの5Gが同社の4Gや他社の4Gよりもカバレッジが広いという根拠が示されていない。さらに、信頼性が高いと宣伝するからにはカバレッジだけでなく他の要素に関する評価も含めるべきである。そのような理由により当該の広告を中止するよう勧告した。

NARBは他にも、T-Mobileの5Gはこれまで電波が届かなかった地域でも広く利用可能であるとか、他社の5Gのカバレッジは非常に限られていて、ベンチ1台分しかカバーしていないというような宣伝をしているが、これに対しても中止または修正するよう勧告した。

ただし、T-Mobileの「カバレッジが優れている」という表現については、全体的なネットワークの優位性を意味するものではないので許容しうるとし、 重大な相違があるという根拠を開示すべきとしたNADの決定を覆した。

これに対して、T-Mobileは、NARBの勧告に従う意向を示し、「カバレッジが優れている」との宣伝を継続することに賛同してくれたことは喜ばしいと述べた。