Facebookの検閲が止まらない。今度はコロナやワクチンに関する偽情報の検閲を強化した。
Facebookは2月8日、FacebookとInstagram上の新型コロナやワクチンに関する偽情報を削除すると発表した。これまでも誤情報の拡散を制限する措置をある程度講じてきたが、これをさらに強化することとしたもの。
これにより、ワクチンを誹謗中傷するような投稿は容赦なく削除される。たとえば、「ワクチンを打てば微小なチップが体内に埋め込まれ、闇の政府にコントロールされるようになる」などという投稿をしようものなら、一発退場になる可能性がある。巷にはびこる偽情報や陰謀論を徹底的に排除する狙いだ。
この措置はWHOなどと協議した結果であるとしている。そのWHO自体が既に中国にコントロールされているとの情報もあるので、協議した結果には中国の意向が反映されている可能性があることにも留意する必要がある。
今回Facebookが検閲を強化して追加的に削除することとした情報は、たとえば以下のようなもの。
- 新型コロナは人工的に作られたものだ
- ワクチンは効果がない
- ワクチンを接種するより感染したほうが安全だ
- ワクチンは毒性があり、危険であり、自閉症を引き起こす
他にもいろいろと削除対象になるものがあり、詳細なリストはここで確認できる。
Facebookはまた、新型コロナのワクチンに関する信頼できる情報を世界中に拡散するための大々的なキャンペーンを開始した。検閲強化もその一環と思われる。

新規感染者数は1月後半から減少傾向に転じているので、もう少し様子を見てもいいような気もするが、なぜか今急いでワクチンを広めようとしているように見受けられる。
これと歩調を合わせるかのように、ABCは「新型コロナのワクチンと接種後の死亡は関連性がない」とする記事を掲載している。
フロリダ州の医師がワクチン接種から16日後に死亡したことで、ワクチンに関する不安が広がっているからだ。科学者によれば、これは単発的なケースであり、ワクチンが死亡の原因とは言えないとして注意を喚起しているとのことだ。
「ワクチンは実験段階や承認後の段階で極めて安全であることが確認されており、これまでに死亡を引き起こした事例は確認されていない」とする、ボストン小児病院の疫学者のジョン・ブラウンスタイン博士の見解を紹介している。
米国では平均で1日に8,000人も死亡しているのだから、その中にはワクチンを接種したばかりの人もいるだろうともコメントしている。
しかしまだ不安は残る。「ワクチンが死亡を引き起こした事例は確認されていない」ということだが、「確認されていない」ということは「まだわからない」ということであり、「ワクチンが死亡を引き起こさないことを確認した」わけではないことに注意する必要がある。
少しでも危険性がある可能性があるのなら、直ちに使用をやめて、危険性があるのかないのかをはっきりさせるべきだろうし、少なくともそうすべきだと主張するのがメディアの役割ではないか。
そんなコメントをFacebookに投稿すると削除されてしまうのだろう。