偏向メディアが弁護士に撃沈される


CBSのインタビューで弁護士が偏向メディアに対する痛烈な批判を展開した。

トランプ前大統領が弾劾裁判で無罪となった後、トランプ側の弁護士のマイケル・ファン・デル・ヴィーン氏がCBSのインタビューに応じ、メディアの偏向報道に対し痛烈な批判をまくし立てた。

弾劾裁判の審理の最後に上院の共和党院内総務のミッチ・マコーネル氏がトランプ前大統領の暴動関与に関し、「これによって前大統領の責任がなくなるわけではない」と発言した。CBSのニュースキャスター(ラナ・ザック氏)が、これを取り上げてヴィーン弁護士に質問した。

ヴィーン弁護士(V)とニュースキャスター(C)のやりとりは大要以下のとおり。

C:トランプ前大統領への追及は今後も続くでしょうか。そしてあなたは今後も弁護を続けるおつもりですか。

V:いや、それは単なる政治家のレトリック(詭弁)にすぎない。政治的詭弁を撲滅するために何とかしないといけない。

C:それにしても共和党の上院のリーダーからこんな発言が出てくるというのは驚きではないですか。

V:政治家がどんな詭弁を弄しようと驚きはしない。

C:審理中はずっと、あなたはトランプ前大統領による暴動の扇動はなかったと主張していましたが、最終弁論では「扇動」という言葉を使って、それがあったことを認めているように見えましたが。

V:君は事実を理解していないね。私は「扇動があった」と書かれていた訴状を引用しただけだ。1月6日に議事堂で起こったことは間違いなく恐ろしいことだ。そしてこの弾劾裁判中に議事堂で起こったこともそれに近い。検察側(下院の弾劾管理人)は証拠を改ざんしていた。ろくに調査もせずに証拠を捏造して裁判を起こしたことが、実にショッキングなことだ。アメリカ国民はこれを我慢すべきではない。誰が下院の弾劾管理人をやっていたのか、誰の指図でやったのかを調べる必要がある。

C:下院の弾劾管理人が証拠を改ざんしたとあなたが主張していることに関して…

V:(改ざんしたことを)彼らは否定しなかった。3回も指摘したが、何の反論もなかった。

C:証拠を改ざんしたとあなたが言っているのは、証拠となったツイートにアカウント確認のチェックマークを付け加えたり日付を1年ずらしたりしたことですね。

V:ちょっと待て。それでは足りないと言うのか。

C:視聴者がわかりやすいように質問しているだけです。

V:そのくらいの編集は大した問題ではないと言っている。

C:問題ではないとは言っていません。証拠の改ざんと言っているものが何なのかを視聴者のために明確にしたいだけです。

V:この国のメディアは正しいことを伝えるようにすべきだ。今はメディアが国民の分断を煽っている。視聴率を上げるためなら何でもやる。君の質問もそうだ。小さな証拠を改ざんすることは大した問題ではないとの印象に導くための質問だ。

V:実は改ざんに関してはもっと多くのことが判明しているが、いずれ公表されるだろう。とにかく今回は勝った。そして今回起こったことに関して、下院の弾劾管理人の不道徳な行為を誰かが追及すべきだ。

V:メディアは事実を正しく捉えてありのままに伝えるべきだ。ニュースを見ると、ある局では雨天だと伝え、同時に別の局では晴天だと伝えている。君たちの報道は偏りすぎている。もうそんなことはやめなさい。ジャーナリストとしての品位のかけらもない。

V:ツイートの日付を1年もずらして無理やり今回の事件に関連づけようとした。ツイートのアカウントの信頼性を偽装するためにチェックマークを付け足した。それは小さな問題ではない。それを指摘されると何の反論もしない。そんなことは検察や公職の人間がやることではない。メディアがそれを許したら駄目だろう。偏向メディアにはうんざりだ。

V:この国にとって必要なのは、左側と右側が中間に妥協点を見つけて力を合わせ、選挙で選ばれた公職者として責任ある行動をすることだ。責任の一旦はメディアにもある。メディアがありのままを伝えずに片方の主張だけを伝えるから駄目なんだ。

C:言いたいことはわかりましたが、私はただ審理の経緯を知らない視聴者にあなたが何を主張しているのかがわかるように質問しただけだということは言っておきたい。

V:私が主張しているのは、下院の弾劾管理人が本件を立証できなかったということと、君の質問は証拠をでっちあげても問題ないという印象を導くための質問だということ。ツイートにちょっとチェックマークを付けただけじゃないのと言っている。メディアは事実に基づいて報道すべきで、脚色してはいけない。

ヴィーン弁護士は最後にピンマイクを外して下に投げつけた。この「マイク落とし」はスピーチや議論などの最後に「勝利」を印象づけるジェスチャーだ。相手が反撃できなくなったときに「はい、勝ったー」と言って議論を終わりにするようなもの。

日頃から大手メディアの偏向報道に辟易としていた人々にとっては、胸のすくメディア撃沈の場面だった。