SFの教育委員会は何をやっているんだか

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サンフランシスコの教育委員会が、学校の名称変更などという意味のないことをしている。

コロナ禍で教育界も何かと大変な中、サンフランシスコの教育委員会は44校の学校の名称変更をすることに時間とお金を費やそうとしている。

名称を変更する理由は、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、エイブラハム・リンカーン、ダイアン・ファインスタインなど、奴隷制度、迫害、人種差別、征服などに関わりのある人たちの名前が付けられているからというもの。

ダイアン・ファインスタインはともかく、過去に大統領を務めた偉大な人物とされている人たちに因んで付けられた学校名を変更するとは、いったいどういうことか。

HBOのトーク番組「リアルタイム」の司会者のビル・マー氏が、このトピックを取り上げて、左派の連中の「Virtue Signalling(美徳シグナリング)」であるとして手厳しく批判した。

要するに、こんなにいいことをしていますよと世間にアピールしているが、上辺だけで中身は空っぽ、何の意味もないということだ。意味がないどころか、学校名を変更するとなるとかなり費用がかかるので、百害あって一利なし。

そもそも今は学校の名称変更などやっている場合か。今やるべきことはコロナ禍で子どもたちにどのようにして安全に教育を受けさせるかを考えることではないのか。

しかも、学校名に問題があるかどうかをウィキペディアで調べるという安易でいい加減なやり方だ。歴史家の見解を求めるでもなく、学校関係者や市民の意見を聞くでもない。

そのため、間違いや不十分な理解もある。たとえば「アラモ小学校」はテキサス独立戦争に関係している(メキシコから領土を奪った)という理由で名称変更の対象とされたが、実はこの学校の命名は「アラモの戦い」とは関係がない。

また委員会では「ルーズベルト中学校」の由来がセオドア・ルーズベルトなのかフランクリン・ルーズベルトなのかも理解していないという始末だ。

というわけで、教育委員会のいい加減で無意味な活動に対して世間では批判や怒りの声が高まっている。その上、この名称変更の手続きが、関係者に告知して意見を聞くという所定の手続きを踏まなかったことに関しては、訴訟沙汰の可能性も出ている。

さらに、これを推進している教育委員会の委員長、副委員長、委員1名の計3名のリコール運動も起こっている。

幸いに、というか当然のことでもあるが、世間の批判を受けて教育委員会は学校の名称変更を凍結すると発表した。批判されたから慌てて引っ込めたという感じだ。

ただし名称変更を断念したわけではなく、学校が再開されるまで一時的に活動を停止することとしている。

学校が再開されたら、また名称変更の作業を再開するつもりだ。