Twitterもワクチン情報の検閲を強化


Facebookに続き、Twitterも新型コロナワクチンに関する情報の検閲を強化し、「ストライク制度」まで導入した。

Twitterは3月1日、新型コロナワクチンに関する誤情報の封殺を図る新施策を発表した。ワクチンに関して誤解を与える可能性のあるツイートには警告ラベルを付けるというもの。

ラベル付けはまず人手によって行う。検閲チームのメンバーがTwitterの方針に違反すると判断したツイートに対して警告ラベルを付ける。

次に、この判断の情報が自動化ツールに送られるとともに担当チームにも送られて、同様のツイートを見つけてラベルを付けるという作業を行う。

最終的には機械と人手の両方で作業が行えるようにするのが目標だが、機械学習や自動言語処理には時間を要するので、まずは英語のコンテンツから実施し、時機を見て他の言語にも対応していくとしている。

警告ラベルが付けられたツイートについては、それをリツイートしようとする際にも警告が出たり、リツイート自体ができなかったりする。

Twitterの発表ブログより

違反したユーザについては、違反の回数に応じて以下のようにユーザのアカウントに対する措置を発動する。

  • 1回目は警告だけに留め、アカウントについては何もしない。
  • 2回目は12時間のアカウントロック。
  • 3回目も12時間のアカウントロック。
  • 4回目は7日間のアカウントロック。
  • 5回目以降はアカウントの永久停止。

つまり「ファイブストライク」でアウトということになる。

5回目以降の「以降」はあまり意味がないのではないか。5回目でアカウントが永久停止になるのであれば、6回目やそれ以降の違反はしたくてもできないのではないか。

それはともかく、このような検閲では何をもって「誤情報」とするかが問題だ。たとえば「新型コロナワクチンは生物兵器だ」とツイートすれば、おそらく検閲の措置が発動されるのだろう。

米海軍で9年間整形外科医を務め、その間に生物兵器の研究にも携わったリー・メリット博士がまさにそのような見解を発表しているのだが。

Twitterの検閲チームよりは見識が高いと思われるこの博士の見解をツイートしたらどうなるのか。やってみたい気もする。