Appleがビデオ通話アプリ「FaceTime」の機能を大幅に拡充する。
Appleは6月7日、年次開発者会議(WWDC)において、iOS15を含むOSやアプリの機能拡充を発表した。とりわけビデオ通話アプリ「FaceTime」の新機能が目を引いた。
コロナ禍でビデオ会議の需要が増えたのに伴い、Zoomに対抗して機能を大幅に拡充しようというものだ。
今回発表されたiOS15へのアップデートで可能になるFaceTimeの主な新機能は以下のとおり。
- 通話の相手が実際に同じ部屋にいるような自然で心地よい会話を実現する「スペーシャルオーディオ」の採用
- 機械学習により雑音を認識してカットする「声の分離」機能、逆に周辺のあらゆる音を相手に届けることも可能な
- グループ通話では参加者をタイル表示
- 顔に焦点を当てて背景をぼかす「ポートレートモード」を導入
- 通話に参加するためのリンクを作成して共有できる「FaceTimeリンク」
- AndroidやWindowsの端末からブラウザで通話に参加することも可能
- ブラウザ使用時もエンドツーエンドの暗号化でセキュリティを確保
- 通話中でも体験の共有を可能にする「シェアプレイ」、音楽や映画・TV番組等をシェアしたり通話中に同時視聴することも可能、Disney+、Hulu、HBO Maxなどと連動することも可能
- 自分のスマホの画面を相手に見せることができる「画面共有」機能
その他、メッセージや写真アプリやSafariなどさまざまなアプリで「あなたと共有」という機能を導入するなど、「体験の共有」機能が大幅にアップしたのが今回の発表の1つの特徴だ。