日本への入国はかつてない厳しさ


年末に日本に一時帰国することになったが、日本の入国手続きはかつてなく厳しくなっていた。

フェニックスからロサンゼルス経由の便。成田空港への到着予定時刻は16:45だったが、飛行機は16:30頃に着陸。ゲートに着いてベルト着用サインが消えたがすぐには降りられず、しばらく待つようアナウンスが流れた。乗り換え客が先に降りた。次にビジネスクラス。残りの乗客が降りたのは17:00頃。

飛行機を降りると最初の書類確認所へ行く。前回帰国したとき(6月)はこの段階でずいぶん長い距離を歩いた記憶がある。今回はそれほど遠くなかった。1分もかからないところに乗り継ぎ手続き用のカウンターがあり、そこが検査前の書類確認所になっていた。

その前のスペースに椅子がたくさん並べられて順番を待つことになる。既に待っている人が多く、書類確認に至るまでけっこう待たされた。1時間ちょっと待ったか。ようやく書類の確認が済んで検査を受けたのが18:30頃。

その後、検査結果を待つ場所に移動。ここもそう遠くないところにあった。広いスペースがいくつかにグループ分けされていて、前の飛行機の乗客グループと思われる集団が数か所にまとまっている。検査結果が出ると番号で呼ばれる。それをひたすら待つのみ。ところが番号がなかなか呼ばれない。

待っている間に我々よりも後に到着したと思われる乗客グループも入ってきた。番号的に後のグループと思われる番号が先に呼ばれているようで、悔しい思いもした。こちらは隔離組ということで後回しにされたか、または出発地によって厳しさが違うのか。

やっと番号が呼ばれたのが20:50頃。検査を受けてから2時間20分、着陸から4時間20分。前回は検査を受けてから1時間半、着陸から3時間後くらいだったから、この時点で前回よりも1時間以上長くかかっている。

「陰性」の結果が出て第2関門をクリア。それから再度書類の確認やスマホの設定・アプリの確認などを経て、やっと入国手続きを済ませた。預け荷物を受け取って税関を抜け、出迎え用の出口にたどり着いた。

ここで同じ飛行機の乗客(30人くらい)が一旦集合する。全員が揃うまで30分以上待たされた。それから3日間の待機場所として指定されたホテルへと向かう。ホテルがどこかはまだ知らされていない。ミステリーツアーのようだ。

前回は空港近くの東横INNだった。今回は少し遠そうだ。ホテルに行くバスが出発したのは21:40頃。高速に乗り、東京方面へどんどん進む。30分走ってもまだ高速を下りる気配はない。幕張を過ぎ、船橋を過ぎ、とうとう東京都に入ってしまった。東京スカイツリーが右手に見える。錦糸町辺りで高速を下りて両国へ。

待機場所として指定されたのはAPAホテル両国駅タワーだった。バスがホテルに到着したのは成田空港からほぼ1時間の22:35。前回の東横INNは成田空港から15分くらいだったので、ここでも前回より45分くらいのロス。

さらにホテルのロビーでの受付が混み合っているので、バスから降りるのは一度に4人ずつ、前の座席から順番に、5分に1回くらいの割合で降りていく。後方の座席に座っていたのでここでも時間のロス。

やっと受付を済ませてホテルの部屋に入ったのは23:20。着陸から約7時間という長時間イベントとなった。