濃厚接触者になった(その2)


同じ飛行機に乗っていた乗客の中から陽性者が出たため、濃厚接触者になってしまった件の続編。

指定ホテルでの待機期間の2日目となる29日、スマホの通話アプリに保健所からの着信履歴とボイスメールが残っていたのがわかった。着信があったのは朝の9時半頃。マナーモードは解除してあったにもかかわらず着信音が鳴らなかったので気がつかなかった。

ボイスメールの内容は、昨日も連絡したが話があるので電話が着信できるようにしておいてほしいとのこと。電話は着信できるようになっているはずだが、なぜかうまく着信ができない。

表示されていた電話番号を呼び返してみたが、業務時間外である旨の録音が流れるのみ。役所は年末年始の休みに入ってしまっている。

他にメッセージなどが来ていないか確認しながらどうしたものか思案していると、10時過ぎに客室の電話が鳴った。保健所からの電話をオペレータが取り次いでくれた。

保健所の担当者から、搭乗機の乗客に陽性者がいたため濃厚接触者となった旨の説明があり、これまでの滞在先や行動に関して詳しく聞かれた。今後は東京都が指定する別のホテルに移動して入国から14日間の健康観察を行うという。

移動手段は東京都の方で手配する。移動するのは今日か明日ということになるが、日時等の詳細は別途知らせるので連絡を待つようにとのことだ。今日だとすればあわただしい。

まずは予約していたレンタカーをキャンセルした。ホテルの事務局にも保健所からの連絡内容を伝えた。連絡が来たらすぐに出られるよう荷物もまとめた。

それにしてもスマホでの電話の着信がうまくできないのが気になる。着信履歴は残り、ボイスメールも機能している。発信もできる。現にレンタカーの予約のキャンセルはスマホからの電話でできたのだから問題はないはずだ。

問題があるとすれば、スマホの電波が「圏外」になっていることだ。それでもホテルのWi-Fiでデータは使え、通話アプリで電話の発信もできていたので今まで特に気にしていなかったが、着信ができないのはそのためかもしれない。

これまで報告義務を怠ったり電話に出なかったりしたためか、MySOSアプリには、「遵守しないと重大な誓約違反になります」との警告メッセージが入っていた。やはり要注意人物としてマークされたか。

MySOSアプリに届いたメッセージ

19時頃にまた客室の電話が鳴った。保健所からの連絡だった。移動先のホテルは品川プリンスで、明日の18時に成田空港から専用バスが出るので、それに乗るようにとのことだ。

今いるホテルから成田空港までは専用バスに乗ればいいが、せっかく今東京にいるのに、わざわざ一旦成田に移動して、また東京に戻らないといけないのか。何とも不合理だ。

要隔離者を移送する手段が限られているのでこうせざるをえないのだろう。何はともあれ、図らずもこの年末年始はホテルで過ごすことになった。

これはラッキーだと思えなくもない。