MoviePassが再起動を図る

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映画のサブスクサービスのMoviePassが再起動する。

MoviePass 2.0の発表イベント映像より

同社の共同創業者のステイシー・スパイク氏は2月10日、「MoviePass 2.0」を夏に開始すると発表した。

実は先代の「MoviePass」は数奇な運命を辿っていた。

同社は2011年に設立され、「健全な」定額制映画チケットサービスを展開していたが、2017年にHelios and Matheson Analytics社が同社を買収し、スパイク氏を解任したのち、月額10ドルでどの劇場でも映画が見放題という超魅力的なサービスを開始した。

映画を月に1回観ただけで元が取れてしまうという、利用者にとって極めて好条件なサービスだったために利用が急増し、加入者は一時300万件を超えたが、一方、同社にとっては利用者が映画を観るたびに同社がお金を失うという、極めて悪条件なサービス。

結局同社は資金が枯渇して2020年1月に破産し、2021年11月に競売でスパイク氏が落札して同社を買い戻し、サービスを刷新して再起を図ることになったものだ。

新しいサービスは具体的な料金等は発表していないが、Web3技術を駆使した奇抜なものになり、仮想通貨も導入するということだ。広告を視聴するとクレジットが発行されて、それで劇場に行って映画を観ることができるという仕組みも取り入れる。

2030年までに映画館利用者の30%を獲得するという目標を定めている。

映画館業界はコロナ禍で利用者が減って大変な時期にあるはずだが、同社のサービスが利用者を呼び戻してくれるありがたい存在となる可能性がある。

他方、大手の映画館は既に自社の会員制サービスやポイント制などを導入しているところもあり、それと競合する部分もありそうだ。