WaymoとCruiseがカリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)からロボタクシーの許可を取得した。

両社はこれまで同州では実験用としての許可を受けて、自動運転車によるオンライン配車(ライドヘイリング)サービスを無料で提供してきたが、2月28日にCPUCから本サービスの許可を取得したことで、有料で顧客を乗せてサービスを提供することができるようになった。

CPUCでは自動運転車によるライドヘイリングサービスの許可を「ドライバーあり(Drivered)」と「ドライバーなし(Driverless)」の2種類に分けており、今回両社が取得したのはどちらも「ドライバーあり」のもの。
従って、両社とも自動運転で走行するものの、安全のために運転席にはドライバーが座り、必要に応じていつでも人間が運転できる体制での提供となる。
なお、今回の許可により運行できる内容は両社で多少違いがある。
- Cruiseはサンフランシスコ市内の特定の公道を午後10時から午前6時までの間、最高時速30マイルで走行することができる。
- Waymoはサンフランシスコとサンマテオ郡の指定区域を昼夜いつでも最高時速65マイルで走行することができる。
ただし、両社とも濃霧や豪雨のときは運行することができない。
安全のためのドライバーが乗車することで自動運転の実感は弱まるだろうが、少しずつ未来が近づいている。