VerizonのiPhone 5、SIMロック解除の本当の理由


Verizonが販売を開始したiPhone 5は工場出荷状態でSIMロックが解除されている。これにより、Verizonで買ったiPhone 5がSprintでも、AT&Tでも、T-Mobileでも、他のキャリアでも使えるのだが、その逆は必ずしも真ではない。

Cult of Macより

Verizonがなぜ一方的にこのようなことをしたのかについては諸説あるが、「本当の理由」をCult of Macが次のように説明している。

まず、Verizonが親切心からこのような措置をとったわけでは全然ない。FCCのおかげでSIMロックを解除せざるをえなかったという説もある。Verizonがオークションで取得した700MHz帯のCブロックには、端末をSIMロックしてはいけないという条件がついている。ただそれだと、Verizonが販売しているLTE対応のAndroidスマホにSIMロックがかかっていることが説明できない。つまりVerizonはSIMロックを解除しないとFCCに怒られるかもしれないなどということは少しも気にしていないのだ。

ではVerizonはなぜこのような措置をとったのか。VerizonはSIMロックを解除していることを特に宣伝しているわけではないので、宣伝のためではない。筆者(Cult of Macの執筆者)の考えでは、「善のVerizon」対「悪のAT&T」という構図を打ち立てるためだ。VerizonにもAT&Tにも無制限データを使い続けているサービスに詳しいユーザーが多数いる。このようなユーザーは次に買い替えるときに備えて、各キャリアのサービスを綿密に比較検討している。

AT&TはFaceTimeを携帯網で使うことをブロックした。Verizonは音声とデータを同時に使えない。AT&Tは機種変更するときに無制限データを維持できる。VerizonはLTEのカバレッジが広い・・・

各キャリアとも顧客のつなぎ止めにはかなり気を遣っている。

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