アリゾナ州が米国で初めてデジタル運転免許証を導入した。

Appleは3月23日、アリゾナ州が運転免許証をApple Walletに追加できる最初の州になったと発表した。
Appleは昨年9月にその計画を発表していたが、そのときはアリゾナとジョージアが最初の州になると言っていた。他にコネチカット、アイオワ、ケンタッキー、メリーランド、オクラホマ、ユタがそれに続くとも言っていた。
今回は、それに加えて、コロラド、ハワイ、ミシシッピー、オハイオ、プエルトリコも予定していると発表した。
これにより、国内便の飛行機に乗る時にはiPhoneかApple Watchをタップすることで保安検査場を通過できるようになるとのことだ。なお、国際便では依然としてパスポートが必要だ。
さらに、車を運転するときにこのデジタル免許証があればよいとは書いていない。このデジタル免許証がどこでどれだけ通用するのかは今後の展開を見守る必要がある。
何はともあれ、ものは試しと、早速iPhoneでやってみた。Apple Walletを開き、カードを追加するための「+」を押すと、「Driver’s License or State ID」という選択肢が出てくる、はずだった。
ところが出てこない。iPhoneのOSをiOS 15.4にアップグレードする必要があることがわかった。アップグレード完了後、もう一度試してみた。
今度は、「Driver’s License or State ID」の選択肢が出てきた。それを選んで先へ進む。
指示に従って、運転免許証の表と裏をスキャンした。それから自分の顔をスキャンする。指示に従って、横を向いたり上を向いたり、口を開けたり目を閉じたり。
最後に車両局の認証を受けるために、自分の顔の写真を撮る。この写真とスキャンした免許証の画像を車両局に送る。
すぐに通知が来た。追加の認証が必要とのこと。車両局のサイトで認証の手続きをする。ここでも自分の顔をスキャンする操作でつまづいた。認証ができないようだ。
再度やっても同じ結果。いろいろ考えた末、自分の顔の写真を撮るときにメガネを外してやってみた。今度はうまくいった。運転免許はメガネを外した写真が登録されているので、認証のときはメガネを外さないとダメなようだ。
車両局の認証が済んだと思って、またApple Walletに戻ると、まだ追加認証が必要とのメッセージが出ていた。先へ進むと、先ほどと同じ車両局の認証の手続きになる。
それはもう済んだのに、と思いながらも、再度車両局の認証手続きをする。今度はメガネを外してスキャンしたので一発で認証された。
そしてApple Walletに戻ると、やはりまだ追加認証が必要とのメッセージが出ている。先へ進んでもまた同じことになるのだろう。
Apple Walletのカード追加手順を一旦キャンセルして、もう一度、カードを追加する操作をしてみた。
先ほどと同じように、運転免許証の両面をスキャンして、自分の顔もスキャンして、最後に自分の顔の写真を撮る。このときに前回はメガネをしたまま撮って認証できなかったので、今回はメガネを外してやってみた。
自分の顔の写真と免許証の両面の画像を車両局に送る。すぐに通知が来た。Walletで免許証が使える準備ができたとのことだ。
幾多の困難を乗り越えて免許証をWalletに追加することができ、感激は一入だ。
ただ、当面は国内旅行をする予定もない。これを使う機会があるのかどうか。