Nexus 4がLTE対応でない理由

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Googleが最新のAndroidスマホ「Nexus 4」を発表した。Google Playストアで11月13日に発売される。最新と言われるに相応しい高機能なのだが、LTEには対応していない。今どきの最新スマホがLTEに対応していないとは。

Googleのホームページより

GoogleのNexusシリーズはAndroidスマホの最高峰と位置づけられるフラッグシップブランドだ。その最新のLG製Nexus 4はSIMロックはかかっていないがHSPA+対応の機種しか販売されない。どのキャリアのLTEにも対応していない。The VergeInformationWeekによると、その理由は次のようなものだ。

米国ではLTEに使用されている周波数がいろいろあって複雑だ。たとえばVerizonとAT&Tは700MHz帯の異なるブロックを使用。Sprintは現在は1900MHzを使用しているが、ゆくゆくは1900MHz帯と2.5GHz帯の両方を使用する予定。T-Mobileが予定しているLTEは1700MHz帯を使用といった具合だ。欧州の状況はそれより複雑だ。

このような複雑な状況下ですべてのキャリアのLTEに対応させるのは非常にお金がかかる。お金をかけるからにはそれなりに大きな市場でないと割が合わない。米国であればVerizonのLTE顧客が使えるのでなければ意味がない。それ以外のキャリアのLTEネットワークは今のところ小さ過ぎてお金をかける価値がない。

そうかと言って、Verizonと連携するのも気が進まない。Googleは基本的には端末の投入やOSのアップグレードなどをキャリアにコントロールされるのを嫌う。特にVerizonに対しては苦い経験がある。昨年VerizonのLTEで使えるGoogle Nexusを発表したとき、Verizonは自身のDroid RAZRの販売を優先してNexusの販売を数か月遅らせた。さらにキャリアを経由するOSのアップグレードもスムーズに行かなかった。VerizonのGoogle NexusをAndroid 4.1にアップグレードするのに丸々3か月もかかった。Sprintよりも遅かった。キャリアと連携しなければもっと早くできたはず。

そういうわけで、Nexus 4はどのキャリアのLTEにも対応せず、HSPA+にしか対応しないものとなってしまった。Googleが悪いのか、キャリアが悪いのかはわからないが、結局Googleのフラッグシップスマホは重要なフラッグシップ機能を失ってしまった。その分価格は安くなっているはずだが、ユーザーから見ればあまり魅力がないものになってしまった。

上記の理由は提供側の論理や都合が優先されているように見える。とてもユーザー本位とは思えない。もしそうなら、iPhoneに匹敵するような普及は到底見込めない。

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