Disneyが何だかおかしなことになっている。何が起こっているのか。
「Disneyが『ゲイと言うな』の処理を誤ったことで、チャペック体制に暗雲」とThe Vergeが報じた。性的嗜好・性自認(LGBTQ+)等に関する問題を巡って、Disneyの社内が大混乱に陥っているというものだ。
Disney’s “Don’t Say Gay” misstep threatens to overshadow Chapek’s reign as CEO https://t.co/D8aqmsaI3W pic.twitter.com/MviWB90nDW
— The Verge (@verge) April 11, 2022
事の発端はフロリダ州で「教育における親の権利」法案(通称「Don’t Say Gay(ゲイと言うな)法案」)が可決したこと。これは学校で教師が幼稚園から3年生まで(5-9歳)の子供に性的嗜好や性自認に関する話をすることを禁じたもの。
他の学年についても年齢的・発達上不適切な内容の授業をすることを禁止した。これに違反した場合、親が学区を訴えることができる。学校で生徒に教える内容について、親がある程度コントロールできるようにしようという共和党側の意向によるもの。
これに対して民主党側は、このような政策はLGBTQ+のコミュニティを傷つけるとして反対していたが、結局成立してしまった。
これがなぜDisneyと関係があるのかが不可思議なところだが、Disneyが会社としてこの法案成立の阻止に向けて積極的に動かなかったとして、社員やクリエイタや人権団体などによる抗議運動が活発化しているとのことだ。
Disneyのボブ・チャペックCEOは2020年2月に前任のボブ・アイガー氏からCEO職を引き継いだが、それから急に社内が混乱し始めた。
コロナ禍で3月半ばにテーマパークがシャットダウンし、7月に再開を予定していたが、健康や安全性に関して労組との話し合いがまとまらず、従業員が抗議デモを行うなど大混乱。
2021年7月には映画『ブラック・ウィドウ』を劇場公開と同時にストリーミングサービス「Disney+」での配信も開始したことで、女優のスカーレット・ヨハンソンがDisneyを訴えるという事態になり、これも大混乱。
「地球上で一番ハッピーな場所」であるはずのディズニーランドを運営する会社がこんなことになっているとは。
もっとも、最近おかしなことはDisneyだけでなく、世界中至るところで起こっているが。