ダンベルがスマートになった


筋トレ用のダンベルがスマートになった。

筋トレ用のダンベルには重量が変えられない固定式と変えられる可変式がある。トレーニングの種類や筋肉の発達度に応じてダンベルの重量を変える必要があるので、できれば可変式の方が都合がいいが、重量を変える作業がけっこう面倒なのが難点だ。

その問題を解決するために、簡単な操作で重量を変えられる賢い「スマートダンベル」が登場した。

ちなみに「ダンベル(dumbbell)」の「ダム(dumb)」とは「バカ、アホ、間抜け、脳なし」といった意味で、「ダンベル」自体にも「大バカ者、どアホ、大間抜け、脳タリン」といった意味があるので、「スマートダンベル」というのは自己矛盾という批判もあるかもしれないが、ここではその議論は避けて通ることにする。

たとえば、NordicTrackの可変式ダンベル「iSelect Adjustable Dumbbells」はダンベルの重量を音声操作でも調整できるのが売りだ。Amazonでは429ドルで販売されている。

Amazonの販売サイトより

重量は5ポンドから50ポンドまで5ポンド刻みで10段階に変えられるが、Amazonの音声AI「Alexa」に対応しており、「Alexa, set weights to 15 pounds.」などと頼めば希望の重量に変えてくれる。

これがどれほど便利なものか。The Vergeの商品レビュー担当のビクトリア・ソングさんが試した結果を報告している。

結論としては、Alexaによる音声操作は「あまり賢くない」。多くの場合、Alexaは「weight」を「light」と聞き違えて「どのライトをオン/オフしますか?」と聞き返してきたり、「ダンベルに接続できません」との答えが返ってくることがあるという。

自分のペースでトレーニングをしているのなら、重量の変更に多少手間取ってもそう大きな問題はないが、レッスンを受けているようなときには支障が出る。

幸い、この可変式ダンベルには音声操作だけでなく、ダイヤルを手動で回すことで重量を変えられる機能もあり、そちらの方が確実で時間もかからない。

というわけで、音声操作の難点以外は機能的にも値段的にもまあまあ良い製品だそうだ。

やはりダンベルにスマートさを期待してはいけないのかもしれない。