Teslaの自動運転をやめさせる目的のために米上院議員に立候補した人がいる。
カリフォルニア州サンタバーバラ在住のエンジニアであり富豪家であり起業家でもあるダン・オダウド氏が上院議員に立候補すると表明した、とTechCrunchが報じた。
同氏のミッションはコンピュータを人間にとって安全なものにすることで、手始めとしてTeslaの「FSD: Full Self-Driving(全自動運転)」車の危険性の問題に取り組むとしている。
Teslaは現在「Autopilot」という運転支援システムを標準装備で提供しているが、オプションとしてFSDのソフトウェアを12,000ドルで提供している。
FSDはいずれは全自動運転が可能になるとイーロン・マスクCEOが約束しているが、現時点ではベータ版であり、機能が限定的で誤作動も多いとされる。
同氏はTwitterで、その選挙運動を開始したことを明らかにするとともに、TeslaのFSD車が誤作動を起こした映像を集めた選挙広告動画も公開している。
Today I launched my campaign for U.S. Senate to make computers safe for humanity.
The first danger I am tackling is @ElonMusk‘s reckless deployment of unsafe @Tesla Full Self-Driving cars on our roads.
Visit my campaign website here: https://t.co/cBxWFjyhwS#ODowdForSenate pic.twitter.com/LOqslbKCPf
— Dan O’Dowd (@RealDanODowd) April 19, 2022
同氏が設立したDawn Projectの調査によれば、TeslaのFSD車は公道上で、平均で8分に1回誤作動を起こしているとされる。
こんなに安全性の低い危ない車が公道を走っていいわけがない、直ちに公道から排除すべきだというのが同氏の主張だ。
もしそうなら、これは選挙活動の一環としてアピールしているどころではなく、安全上の問題として直ちに調査・是正すべき話なのではないか。