T-Mobileが清掃ドローンとコラボ


外壁清掃ドローンにT-MobileがIoT回線を提供することになった。

ドローンで建物の窓や外壁を清掃する事業を展開しているLucid Drone TechnologiesはIoT回線の提供事業者としてT-Mobileを選定した、とT-Mobileが4月25日に発表した。

T-Mobileの発表文書より

Lucidの清掃ドローンは、地上設備とドローンの間をホースでつなぎ、ドローンから水や洗剤を建物に吹き付けることで清掃する仕組み。

高圧洗浄では反動でドローンが飛ばされたり制御不能になったりすることがあるため、水圧の弱い「ソフト洗浄」の技術を使用。汚れやカビなどを落とす特殊な薬品の入った水溶液を吹き付け、そのあとで水を吹き付けてすすぎをする。

ビルの高所での外壁清掃は人手で行うには危険を伴う上、足場を組んだり保険をかけたりと、費用や手間もかかるため、ビルのオーナーや管理会社からは安くて効果的な新しい方法が求められていた。

その問題を解決する手段としてドローンが活用されることとなった。人は安全な場所でドローンを操作するだけで、簡単・迅速・安価に外壁清掃ができるというわけだ。

IoT回線で接続性を確保することにより、飛行データやバッテリー消費量などの情報をリアルタイムで共有したり、ハードウェアの診断やファームウェア・ソフトウェアの更新をしたりすることが可能になる。

T-MobileはIoT回線として、当初は4G LTEを提供するが、近い将来に5Gを導入することで、目視外飛行をしたりライブ映像をストリーミングで流したりと、高度な機能が利用可能になるとしている。