Netflixの解約が増えている


Netflixの解約が増えている。特に長期の加入者の解約が目立つ。

ストリーミングサービス「Netflix」の加入者が大幅に減少している。第1四半期に料金を値上げしたことなどが響いているようだ。

Antennaによると、Netflixの第1四半期の加入者は米国だけで新規が280万件、解約が360万件、差し引き80万件の純減となった。

Antennaの発表文書より

四半期の新規加入者はここ半年間も220万-290万件の範囲で推移してきたので、その範囲内で安定しているが、解約はこれまでは230万-260万件の範囲だったところ、それを大幅に逸脱する結果となった。

解約者の加入期間別内訳に関して、特に長期の加入者の解約が目立っていることを、The Informationが指摘している。360万件の解約数のうち、加入期間が1年未満が60%、1-2年が19%、2-3年が8%、3年超が13%だった。

1年前の2021年第1四半期は250万件の解約者のうち、1年未満が65%、1-2年が16%、2-3年が9%、3年超が10%だったので、3年超の加入者の解約の比率が目立って高まっているとしている。

この解約の増加はNetflixだけでなく、加入型ビデオオンデマンド(SVOD)業界全体がピークを越え、これから下降に向かうのではないかとの懸念に対しては、Antennaのデータによると必ずしもそうではない、とTechCrunchが伝えている。

特に、Comcastの「Peacock」やParamount Globalの「Paramount+」などは順調に加入者を増やしており、「プレミアムSVOD」市場全体では第1四半期の加入者は新規が3,740万件、解約が2,980万件、差し引き770万件の純増となっている、とのAntennaのデータを紹介している。

今のところはNetflix特有の問題のようだ。