Appleが預金業務を開始


Appleが4月17日、預金業務を開始した。

Appleのクレジットカード「Apple Card」を持っているユーザが対象で、利息の付く「Savings Account」(貯蓄預金、日本の普通預金と同じ)の口座を開設することができる。

Appleの発表文書より

口座はiPhoneの「Wallet」アプリで管理することができ、Apple Cardで支払いをしたときに一定額が戻ってくる「キャッシュバック」も自動的にこの口座に入金される。

何と言っても利率が4.15%と極めて高いのが魅力だ。

米国では最近金利が上がっているとは言え、定期預金ではない貯蓄預金(普通預金)で4%以上という利率はほとんど見かけたことがない。

「ほとんど」と言うのは、実は少しは見かけたことがあるからだ。たとえば、T-Mobileが提供している「T-Mobile Money」。

これは以前は基本的な利率が1%で、1か月の間に200ドル以上預け入れをすると翌月の利息が4%になるというものだったが、現在は条件が少し変わっており、基本的な利率が2.5%で、1か月の間にT-Mobile Moneyのデビットカードで(金額を問わず)10回以上買い物をするとその月の利息が4%になる。

これはこれで魅力的ではあるが、T-Mobile Moneyは4%の利率が適用される金額に3,000ドルまでという制限があり、それを超える金額については、いくら買い物をしても利率は2.5%になるというのがやや難点だ。

それを考えると、金額*や期間に制限のないAppleの貯蓄預金は大変魅力的だ。有り金を全部かき集めて預金したいくらいだ。

* 預け入れができる金額はFDIC(連邦預金保険公社)によって保護される25万ドルまでとされている。